梨地

 梨の表面のように、粒状のざらつきがある状態。 鋳造された金属製品の表面を指すことが多い。 溶きパテを筆でたたくように乗せていくことで表現する。

肉抜き穴

 厚みのあるパーツを成型するとき、表面がひけないように設けられる凹み。 模型としてみた場合大変かっこ悪い。 プラ板、ポリパテなどで埋めてやる必要がある。 SDガンダムなどには非常に多く見られる。

2個イチ

 2つ(以上の場合は使った数に応じて3個イチ、4個イチと呼ぶ)のキットを組み合わせ、一つの完成品を作り出すこと。 本来あまり誉められた方法ではないが「カトキガンダム作るのに4個キット使ったよ〜」などと、すごく嬉しそうに語る人が多い。

ニッパー

 パーツをランナーから切り離すための道具。 薄刃、金属用など様々な種類がある。 基本中の基本工具なので、ちょっと高めの物を持っておくといい感じです。


ノギス

 パーツの寸法を測る道具。 スクラッチ、改造などするときに使用すると、精度がぐんと上がります。

伸ばしランナー

 棒状のプラスティック(ランナーを使うことが多い) をライターロウソク等で熱し、柔らかくなったところで糸状に引き伸ばした物。 アンテナなどの再現に使われることが多い。 簡単に折れる。

ノンスケール

 主にキャラ物で、縮尺の比率が設定されていない模型のこと。 デフォルメ物などは、スケール設定のしようが無いため、ノンスケールとされる。

パーティングライン

 金型の分割線が、模型表面に段差として残ってしまった物。 通常は細い凸線。 見える部分にあった場合、著しくかっこ悪いので処理が必要。

バキュームフォーム

 ヒートプレスを発展させた技法。 熱したプラ板を対象に密着しやすくするために、掃除機などで空気を抜いてやる成型法。 あまり使われない技法。

パステル

 絵の具をスティック状に固めた物。 模型用に使われるのは普通ドライタイプ。 そのまま使うのではなく、ペーパーなどで粉末状に削り、筆で模型表面にこすりつける。 ウエザリング用に使われることが多い。 もちろん模型表面に定着はしないので、触ると落ちます。 定着させるには専用のスプレーのりか、クリアー塗料でのコートが必要です。

発泡スチロール

 ポリスチレンに気泡を含ませて成型したもの。 軽くもろい。 ジオラマで大きな岩などを作る際、芯にされたりする。

バリ

 型と型の隙間に材料が流れ出てしまい、そのまま硬化したもの。 薄皮上の不要部分。 金型が古くなってくるとおきやすいため、古いキットに多く見られる。 もちろん処理が必要。

ハンダゴテ

 メタルキットを作る際は、ハンダで接着することがあります。 プラキットのダメージ表現などにも使えますが、有害なガスが発生するので注意が必要です。 あと、ダメージ入れすぎもヤバイ。

ハンブロール・スーパーエナメル

 イギリス製のエナメル系塗料。 伸び、ツヤは素晴らしい。 おそらく模型用塗料の中では一番。 ついでに乾燥の遅さも一番。 金属色の美しさは特筆すべき物がある。 フィギュアの瞳塗装や、小スケールフィギュアの塗装などに使われることが多い。 取扱店が少ないので、ナカナカお目にかかれない。 

ヒートプレス

 熱したプラ板、塩ビ板などを、原型に押し付けて成型する技法。 中空パーツ(戦闘機のキャノピーなど)を作る際には有効。

挽きもの

 アルミや真鍮を旋盤で加工したパーツ。 精度が高い。 模型的には戦車の砲塔部分などに使われることが多い。 普通キットとは別売で、お値段が高い。

ヒケ

 プラスティック、レジンなどの素材が、収縮してヘコんだ状態。 パーツの表面が部分的にヘコんだりしているアレ。 基本的にプラモの表面はヒケだらけ。 厚く盛りつけたパテの溶剤分が抜け、ヘコむ事も「ヒケ」ると呼ばれる。 

表面処理

 模型の表面を好みの状態に加工すること。 ツルツルの場合もあれば、ザラザラの場合もある。 最近の使われ方としては、塗装前の下地の最終処理といった意味合い。

Pカッター

 プラ切断用のカッター。 刃が厚く、あんまり正確な切り出しには向きません。 どちらかというとスジ彫りに使うことが多いです。

ピンセット

 小さいパーツを接着する際や、デカールを掴んだりするのに使う工具。 様々な形の物がありますが、先端の精度が重要なので、それなりに高い物を買ったほうがいいと思います。

ピンバイス

 模型に一定サイズの穴をあけるための工具。 様々な径(0.3〜3mm程度)のドリル刃を交換できる。 手にすると無駄に穴をあけたくなる不思議な工具。

ブイカラー

 イリサワ製のソフビキット専用塗料。 溶剤が強力なので食いつきがいい。 曲げにも強いが、プラモデルの表面を溶かすので、プラキットには使わないほうがいい。 色数は少ない(20色ないはず)。

フィギュア

 主に人間を象った物。 人形。 以前はアニメ、コミックの美少女キャラをレジンやソフビで再現した物の事をさしていたが、現在はもっと広義に使われ、ミニチュアモデルは、おおよそフィギュアと呼ばれている。 キャラ物模型歴の長い人の前で「ジオングのフィギュアかっこいい!」などと言うと、怪訝な顔をされる。

フィニッシャーズカラー

 主にカーモデルを対象として開発されたラッカー系塗料。 光沢が素晴らしく、隠ぺい力も強い。 乾燥も速く、塗膜も強いと、模型用塗料の中では飛びぬけて基本性能が高い。 特にファンデーションホワイトなどは、他の塗料のホワイトとは比べられない隠ぺい力で、1、2度の塗装で完全に発色する。 一度使うと戻れない可能性高し。 クリアーも高性能。

複製

 原型を元に、同一形状の成型品を作ること。 またはその工程。 模型的には、原型の周りにシリコンを流し、出来上がったゴム型にレジンを注形することによって得る場合が多い。 最近は使いやすいマテリアルが増えてきたので、気楽に始められる。

筆塗り

 模型の塗装を筆で行った物。 キレイに仕上げるにはかなりの技術が必要。 模型のブロック化が進み、軽視されがちな技法であるが、最終的にはコレの上手い、下手が模型の出来を決める。 

プラ材

 プラスティック製の棒材。 普通は丸棒、角棒、パイプなどを指す。 最近はハーフラウンド、クォーターラウンドや、三角の断面の物も出てきている。 自在に折り曲げられるソフトプラ材、エバーグリーン社製のH型、I型など種類が豊富。

プラスティック

 可塑性物質、また合成樹脂類の総称。 本来的な意味合いではソフビもレジンもプラスティックということになるが、普通はポリスチレン一種を指す。 言うまでも無く、プラモデルの原料。

プラセメント

 プラスティック専用の接着剤。 溶剤が揮発することによって硬化する。 プラスティックを溶かして接着するので、完全乾燥後の強度は非常に高いです。 樹脂分の入ってない「流し込みタイプ」など、様々な種類があります。

プラパテ

 溶剤が揮発することによって硬化する。 車の修理に使うパテと基本は一緒だが、プラ用の物は溶剤が弱くプラを溶かさない。 硬化後のヒケが激しいのであまり大きな傷を埋めるのには適しませんが、薄め液で粘度を調整する「溶きパテ」は、仕上げ時に効果的。

プラ板

 名前どおり、プラスティック製の板。 普通色は白。 透明の物もあり、「透明プラ板」と呼ばれている。 改造、スクラッチをする場合、最も基本的な材料。 0.3mm〜1.2mm程度の物が一般的。 エバーグリーン社から発売されている物は、表面がタイル状だったり等間隔に溝が入っていたりと、ジオラマ製作に使いでがある。 もちろんプラ用接着剤で接着可能。

ブリスターパック

 
完成品TOYなどが入っている透明のパッケージ。 本来の意味は「火ぶくれ」。 ちょっと怖い。

ブレンディング


 塗りわけの境界線を、溶剤をつけた筆でなぞりぼかしていく技法。 小スケールフィギュアのグラーデーション塗装として使われることが多い。 慣れないと妙な物が出来上がっちゃう。

ベース

 元になる物。 改造の元になったキットを「ベースキット」という風に呼ぶ。 また、ジオラマの土台もベースと呼ばれる。

ペーパーパレット

 ツルツルした表面の紙製パレット。 シール台紙のようなもの。 この上でポリパテを練ったりします。 またエナメル塗料やアクリルガッシュ等の塗料を何色か出しておき、パレット上で調色したりもします。

防塵マスク

 塗装時に空気中を舞う、塗料や溶剤をできるだけすわないようにするためのもの。 完全にシャットアウトすることは出来ないが、それなりに効果はある。 

棒やすり

 接合線、パーティングラインの処理などに使う工具。 形状、サイズ共、様々な種類があります。

ボールジョイント

 球体関節。 軸のついた球体と受けで構成される。 ポリエチレン製のものが多い。 キット付属だけでなく、かなりの種類が別売されている。


ボックスアート

 キットの箱絵。 忘れられないほどカッコイイ物がたまにある。

ポリエステルパテ

 主剤に少量の硬化剤を混ぜることによって硬化するパテ。 ハミガキ粉よりちょっと硬いくらいのペースト状。 粘性がやや低めなので、大量の盛り付けや、硬化途中での形状修正はしづらい。 乾燥後に削りだすという使い方がメイン。 削れる程度に固まるまで、一時間かからない(早い物では5分くらいから)ため、いい感じに作業が進みます。

ポリキャップ

 ポリエチレン、ポリプロピレン製の軸受け。 磨耗しにくいため関節部などがゆるくなりにくい。 キット付属の物だけでなく、様々な大きさの物が別売されている。

ホワイトメタル

 スズと鉛の合金。 メタルキットの原材料。 融点が低いため、耐熱性シリコンであれば注形が可能。 海外製のガレージキットなどは、結構な割合でホワイトメタル製。